写真家jin-andoの徒然日記

風景写真掲載を中心に、写真撮影のテクニック等を配信しています。

写真撮影のテクニック~光の量を操る

写真撮影のテクニック~光の量を操る

 今回は、光の量を操るISO感度の話です。

ISO感度とは
 ISO感度とはレンズから入ってきた光を、カメラ内でどのくらい増幅させるかの指標です。カメラ内に入ってくる光の量は、絞りとシャッター速度で決定され、その光の量から適切な明るさの画像になるように光を増幅させます。その増幅具合を数字で表しています。例えば、ISO200とはISO100の2倍感度が高いことを示し、ISO100の時に比べて光の量が半分の場所でも同じ明るさで写真を撮ることができます。
 ほとんどのモードでは撮影環境に応じてカメラが自動でISO感度を決定しますが、撮影の用途に応じてマニュアルでの設定も可能です。感度が上がれば上がるほど、光が少ない場所でもシャッター速度を速くすることができるので、暗い場所での手ブレや、スポーツ写真の被写体ブレを軽減することができます。しかし、光を電気的に増幅させるため、ノイズが増えたり、シャープさが失われたりする傾向があります。
 ISO感度は いそかんど、あいえすおーかんど と呼ぶのが一般的です。

 

NikonD810、ISO3200、水族館にて

 

ISO感度設定は手ぶれ回避手段として秀逸

 カメラに十分な光を貯めるのは意外と大変です。暗いシチュエーションでは、シャッタースピードを遅くする必要があります。シャッタースピードを遅くすると、写真がブレてブレブレ写真になる危険性が高くなります。素晴らしいシャッターチャンスと構図で撮影できても、ブレてしまっては台無しです。手ブレを抑えるためには、カメラを固定する三脚が有効ですが、常に持ち歩くわけにはいきません。

 そこで役に立つのがISO感度です。ISO感度を上げれば、少ない光の量でも十分明るい写真を撮れるので、シャッタースピードを速くすることができます。その結果、シャッタスピードが遅いときに問題になる手ブレを防ぐことができるわけです。

 

ISO感度を上げ過ぎるディメリット

 ISO感度を上げたときのデメリットは、写真がザラつくことです。つまり、ノイズが増えるということです。しかし、手ブレよりもある程度のノイズの方がよいですよね。手ブレ写真は、全く使えませんから。しかし、ISO感度の上げ方としては、手ブレを回避できるギリギリの所まで上げるというのが正解です。今のデジタル一眼は、とても性能がいいので、ISO感度は6400くらいならいいのかなと思っています。これについては、機種によってもかなりの違いがありますから、自分で撮ってみて、確認するしかありません。

 大切な撮影の場合は、やはり三脚が必要です。固定されれば、ISO感度50や100での、高画質が得られるわけですから。

ISO100、シャッタースピード34秒

 

 

 

 

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