写真撮影のテクニック~シャッタースピードを操る
写真撮影のテクニック~シャッタースピードを操る
シャッタースピード優先モードとは
シャッター優先モードと絞り優先モードとの違い
2つの撮影モードの違いと、使い分けるポイントは「動き」を求めるか、「ボケ」を求めるのかと言ってよいと思っています。
動いている被写体を止まっているように撮影したいのであれば、シャッター速度を早くする必要があります。シャッターを切る速度を早くすることで動きを捉えるので、当然遅くなると、被写体が動いてしまいブレてしまいます。
NikonD7100で撮影 この写真は、PLフィルターをつけて撮影しました。
水の流れを白いスジのように表現するためには、シャッター速度がとても重要になってきます。水は流れながら動いているものですから、シャッター速度を速くすれば水の動きを止めることができますし、逆にスローシャッターにすることで水が被写体ブレを起こし、白い糸のように写すこともできます。
この写真は、シャッタースピードが1秒です。シャッタースピードを低速にすると、水の流れが良い意味でぶれて、絹のような滑らかな状態で写ります。
シャッタースピード優先モードで低速シャッターを選択する方法と、可能な限り遅くしたい場合は、絞り優先モードで最小絞りに設定する方法もあります。
回りが極端に明るいと、F値を最大にし、ISO感度を最低まで落としても、1秒よりも速くなってしまうことがあります。これ以上はカメラやレンズの性能の限界になっていますので、設定では不可能になります。
このような場合は、レンズの先端にPLフィルターやNDフィルターを装着することで、レンズに入る光の量を調整することができます。PLフィルターは本来余計な日光の反射を防いで、色合いを鮮やかに撮影するためのものですが、約2段分の減光となりますので、何もつけないよりもスローシャッターで撮影できるようになります。
一瞬を止めて撮影するには
速い動きをピタッと止めて撮るにはシャッター速度を速めに設定し、ピントを追従モード(AIサーボ、AF-C)にして、連続撮影モードで撮影します。これらの設定は、動く被写体を撮るときの基本の設定です。追従モードではシャッター半押しの間、AFフレーム内にある物にピントを合わせ続けてくれます。
スポーツなど、動きの速い被写体をしっかり止めて撮影するためには、1/500秒以上のシャッタースピードが必要になり、場合によっては光量が不足するので、ISO感度を上げて撮影することがポイントになります。