写真家jin-andoの徒然日記

風景写真掲載を中心に、写真撮影のテクニック等を配信しています。

写真撮影のテクニック~シャッタースピードを操る

写真撮影のテクニック~シャッタースピードを操る

 

シャッタースピード優先モードとは

 シャッタースピード優先モードとは、シャッタースピードは自分で決定して絞り値(F値)はカメラにお任せする設定のことです。

シャッター速度優先モードは、カメラのダイヤルにSかTvと表記されています。

Nikon,OLIMPUS,Sony,FUJIFILMは「S」
Canon,Pentaxは「Tv」

 

シャッター優先モードと絞り優先モードとの違い

 2つの撮影モードの違いと、使い分けるポイントは「動き」を求めるか、「ボケ」を求めるのかと言ってよいと思っています。

動いている被写体を止まっているように撮影したいのであれば、シャッター速度を早くする必要があります。シャッターを切る速度を早くすることで動きを捉えるので、当然遅くなると、被写体が動いてしまいブレてしまいます。 

 

NikonD7100で撮影 この写真は、PLフィルターをつけて撮影しました。

 

 水の流れを白いスジのように表現するためには、シャッター速度がとても重要になってきます。水は流れながら動いているものですから、シャッター速度を速くすれば水の動きを止めることができますし、逆にスローシャッターにすることで水が被写体ブレを起こし、白い糸のように写すこともできます。

 この写真は、シャッタースピードが1秒です。シャッタースピードを低速にすると、水の流れが良い意味でぶれて、絹のような滑らかな状態で写ります。
 シャッタースピード優先モードで低速シャッターを選択する方法と、可能な限り遅くしたい場合は、絞り優先モードで最小絞りに設定する方法もあります。

 回りが極端に明るいと、F値を最大にし、ISO感度を最低まで落としても、1秒よりも速くなってしまうことがあります。これ以上はカメラやレンズの性能の限界になっていますので、設定では不可能になります。

 

 このような場合は、レンズの先端にPLフィルターやNDフィルターを装着することで、レンズに入る光の量を調整することができます。PLフィルターは本来余計な日光の反射を防いで、色合いを鮮やかに撮影するためのものですが、約2段分の減光となりますので、何もつけないよりもスローシャッターで撮影できるようになります。

 

一瞬を止めて撮影するには

 速い動きをピタッと止めて撮るにはシャッター速度を速めに設定し、ピントを追従モード(AIサーボ、AF-C)にして、連続撮影モードで撮影します。これらの設定は、動く被写体を撮るときの基本の設定です。追従モードではシャッター半押しの間、AFフレーム内にある物にピントを合わせ続けてくれます。

 スポーツなど、動きの速い被写体をしっかり止めて撮影するためには、1/500秒以上のシャッタースピードが必要になり、場合によっては光量が不足するので、ISO感度を上げて撮影することがポイントになります。

 

 

 

 

 

私が撮影した 写真の販売をしております。
是非、お立ち寄りください。