九州最東端への旅①~豊後水道一望の鶴御崎灯台へ
九州最東端への旅①~豊後水道一望の鶴御崎灯台へ
九州最東端に位置する鶴御崎自然公園。 海抜200mの絶壁に鶴御埼灯台があります。鶴御埼灯台は昭和56年(1981年)に完成、点灯しました。 戦時中には要塞としての役目を果たすため砲台や壕が作られ、今でも遺跡としてわずかに残っています。
鶴御崎自然公園は、季節ごとにツバキ・ツツジ・ノジギク・デイゴなどの花々が咲きます。鶴御埼灯台から少し歩くと九州最東端の展望台もあり、四季折々の散策には絶好の場所です。
灯台へ行く前に、丹賀砲台園地に立ち寄ります。
丹賀砲台園地
丹賀砲台園地は、昭和6年に4年の歳月をかけ構築され、豊後水道一帯の守備要塞として重要な役割を果たした軍の要塞跡です。当時は、山頂に巡洋艦「伊吹」に搭載されていた30cm「カノン砲」が二門設置されました。
丹賀砲台からは、鶴御崎半島と大島の間にある「元の間海峡」を眺めることができ、目の前に広がる海を楽しむことができます。
現在はドーム状の屋根を作り、貴重な戦跡を風雨から守っています。 中央のらせん階段を上ると、コンクリートに刻まれた爆発事故の痕跡がよく見えます。屋外は展望公園になっていて、大島、佐伯湾、豊後水道を望むことができます。
上を見上げて撮影してみました。
丹賀砲台は、大正15年10月に起工し完成は昭和8年10月、8年の歳月をかけて建設し、工員が増えることで町は賑わったそうです。 昭和16年12月、真珠湾攻撃があり大戦がはじまりました。 翌年の昭和17年1月11日、戦闘に備えて実射訓練を開始。8発を発射し最初の4発は射程距離1万メートル(10km)、後の4発は射程距離2万メートル(20km)を発射。最後の1発が砲身の中で暴発し、砲塔井の根元から吹き飛ばされました。爆音が地区に鳴り響き窓ガラスが割れ、真っ黒い煙が立ち上りました。亡くなった方々は事故死として処理され、補償もなかったそうです。
豊後水道一望の素晴らしい場所です。しばし、景色に酔いしれました。
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